自分にむかってまっすぐに。「LOVE & HUG」

早春賦からBeavercreekまで


春は名のみの 風の寒さや
谷の鶯 歌は思えど
時にあらずと 声も立てず

 まさに、早春賦のような日々が続く。
ずいぶんお日様を拝んでいない。
  (そう、お日様は『拝む』ものだったね。この言葉、忘れていた)

来週は雪の予報が出ているし、この冬最後の寒さになるのかな。

夏は暑くあってこそ、であるなら冬は寒くあるべきで。
だから、この冬は少し物足りない。
雪も積もらず、寒さもほどほど。
凍てつくような外気が恋しい。

そのせいなのかな。

10年ぶりにスキーがしたくなっている。

18才から始めた大好きなスキーを、36才で行った超有名スキーリゾート・コロラド・ビーバークリークを最後に止めた。それを最後にしようと思って出かけたわけじゃないのだが・・・

あの頃、NYで洋服買付の仕事をしていた。
取引先の社長一家が、ビーバークリークにコンドミニアムを持っていたこともあり、なぜかご一緒することになったのだ。ご夫婦と20才の娘さんに19才の息子さん、家族揃って体育会系のスポーツ好き。NYに赴任して以来、プロスキーヤーであるコーチについて毎冬スキーを楽しんでいるという。

初めてのビーバークリーク、これが曲者だった。

リフト一本の長さが、日本にあるスキー場のダウンヒルに相当する長さ。
リフトは地図上にあるものだけでなく縦横無尽に設置されているため、一本滑って他のリフトに乗ったら、その場所に戻ってこられない。連れの4名は上手い、ひたすら滑ることに情熱を傾けているため、休まない、止まらない。私は、置いていかれたらコンドミニアムにも辿り着けない。だから、足が疲れて、後傾になっちゃおうが構わず滑るしかなかった。

終了した17時には膝が大笑いしちゃって、10cmの段差も昇れなかった(涙)。
夕食の席で、家族全員から

「せっかくだから、もう少し泊まっていったら?帰っちゃうなんて寂しいじゃない。家族だけだと会話がないし、ぜひ、もう数日滞在してよ!」

と、口説かれたが、(実は4日間休めるようにしてきていたが)どうしても仕事があるから明日帰らざるをえないと、頑として首を縦に振らない私(^_^;)

・・・体の髄から懲りちゃったわけです。
スキーヤー憧れのビーバークリークにいるという事実でさえ、私の意思を変えることが出来ないほど、へろへろだった。

日本でバブル期前後を中心に、天気のいいゲレンデでシャンパン抜いたりしていたお気楽スキー・ライフを送ってた私。
そりゃ~、体育会系根性スキーは無理だよね(笑)

いやはや懐かしい。確かに雪質はサイコーだった。
でも、もう一回行くかと訊かれたら・・・う~んん・・・微妙。

早春賦からビーバークリークに飛んじゃった。
ここまで打ったから、このまま載せちゃおーっと。


2 comments

  1. ハハハ・・
    お気楽スキーが最高だよね♪

    ワタシは5~6年スキーしてない。
    マンションの2軒隣りの部屋のお姉さんがいつもシャカシャカとスキーにワックスかけていて
    その場に出くわし挨拶するたび「スキーしたいな」って思う。

    職場の20代のコたちは「今年スキー行った?」じゃなくて「スノボ行った?」って云うのよ。
    隔世の感。

    Comment by en
    2009年2月27日 at 12:59 AM

  2. 懐かしいなー、スキー全盛のあの頃。

    何が一番記憶に残っているって、幻の「光線銃@猪苗代リゾート」かも。今あんなことやったら、すぐ止められるちゃうだろうな。

    みんな若かったね(笑)

    Comment by Yukari
    2009年2月27日 at 3:19 PM

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